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事業報告 設立〜平成24年
 
最新情報は熱帯植物園ブログ
T.NPO法人函館エコロジークラブの創立

U.函館市熱帯植物園の活動
1.各種イベントの開催
(1)記念祭・夏祭り
(2)収穫祭
(3)春節祭
(4)クリスマスコンサート
(5)花の市・子ども祭り
(6)各種講習会・学習会・展示会・作品づくり
(7)体験会
2.熱帯植物園の施設の充実
(1)園内の花々
(2)園内の可愛い生き物たち
(3)その他の施設の充実
3.植物園を支えて下さっているボランティアの皆さん
T.NPO法人函館エコロジークラブの創立
 函館エコロジークラブは、平成14年にその歩みを始めました。同年1月9日、湯の川グランドホテルにおいて、23名による創立総会が開催されました。「未来社会を担う子どもたちのために、生物とのふれあいの場で、自然環境を大切に、心豊かな社会性を育み、人々と生物が互いに共生していけるまちづくりに寄与すること」を当クラブの目的とすることが承認され、福西秀和理事長、番匠勲副理事長、武下秀雄副理事長などの役員が選任されました。
 この後、平成14年7月3日に北海道知事の認証を受け、同年7月23日にNPO法人函館エコロジークラブとして設立登記されました。
平成14年11月に創立記念事業として、自然環境を守り、人々が安心して暮らせる世の中をテーマとした「森の学校」の上映を活動の第一歩とすることといたしました。
 「森の学校」は、歯科医の家庭に生まれた6人兄弟が山野を駆け巡り、川や田んぼで泥だらけになりながら、自然の素晴らしさや生物の尊さを心に刻んでいく物語です。同クラブでは、「自然とのふれあいが少なくなった今、子どもたちが環境問題や生物の大切さなどを考えるきっかけになれば」と考え、この映画を選びました。
活動の第一歩として「森の学校」を上映
活動の第一歩として「森の学校」を上映
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U.函館市熱帯植物園の活動
 函館市水道局は、平成13年12月20日、赤字が続き存廃を含めて経営の在り方を検討していた函館市営熱帯植物園について、施設を改修し、当面存続する考えを明らかにしました。さらに、累積赤字が10億円に上る同園の経営健全化策については、市水道サービス協会に委託する園内の管理をボランティアや非営利活動法人(NPO)に担ってもらうことを検討していると発表し、そのことは翌日の北海道新聞に掲載されました。 平成13年12月21日の北海道新聞

 NPO法人函館エコロジークラブは、平成15年4月1日、函館市水道局より熱帯植物園の維持管理の委託を受け、坂井正治を責任者、近藤典夫をサブとして、『市民に親しまれ、愛され、役に立つ、そして、また行って見たくなる植物園』を合言葉に数々の事業を開始しました。観光客や市民から喜ばれる魅力ある植物園づくりを目指し、温室内に「イベント広場」をつくり、ガーデニングやフラワーアレンジメントを楽しむ会、菊づくり、絵手紙、押し花教室、洋蘭の栽培講習会など各種講習会を実施し、技術の習得と環境美化の意識の高揚を図りました。
 また、バナナやパイナップル、夏みかん、グレープフルーツなどを植え、「ホタルのせせらぎ」を新設し、メダカやカワニナを育て、ホタルの飼育にも取り掛かりました。昆虫コーナーでは、ホタルをはじめスズムシ、コオロギ、カブトムシ、オオムラサキも育て、ピラニアや海水熱帯魚・ミドリガメなども飼育しました。さらには来園者から要望のあった小動物としてセキセイインコやリス、ミニウサギなどを飼育し、観光客や市民に様々な体験や学習の場を提供しました。
 当クラブは、植物園活性化のため園内において各種イベントや講習会、体験会ならびに園内の施設の充実などを行ってきましたが、次に、それらを項目ごとに紹介します。

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   1.各種イベントの開催
(1)記念祭・夏祭り
 平成15年7月5日には、温室内の一部完成を祝して、「リニューアルオープンセレモニー」を実施いたしました。今後の利用拡大を願って、所管の函館市水道局および報道機関の協力のもとボランティア127名で、花苗プレゼントをはじめバトントワリングやフラダンス、器楽合奏を実施し、お楽しみコーナーなどを設けました。市民、観光客を含め約1,100名の参加をいただき、大好評を得ました。
 その後、第2回〜第6回は「記念祭」と名称を改め、平成22年に「開園40周年記念祭」として実施しました。さらに、夏を迎え、水遊びを中心に子どもたちが水の広場で元気よく水中ゲームや舞台演奏などを楽しみ、保護者にとっても、楽しい一日になるようなイベントとして「夏祭り」と名称を改め、第1回は平成23年、第2回は平成24年に開催されました。
  平成15年リニューアルオープン
平成15年リニューアルオープン
平成23年第1回植物園夏祭り
平成23年第1回植物園夏祭り
   
平成24年第2回植物園夏祭り 平成24年第2回植物園夏祭り
平成24年第2回植物園夏祭り
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平成23年第8回収穫祭 平成23年第8回収穫祭   (2)収穫祭
 平成15年11月23日には、植物園で育てた果実などを味わったり秋の収穫物に触れたりして、実りの秋を実感すると共に、熱帯植物園の魅力を再発見し、市民や観光客の植物園に対する愛着が一層深まることを期待して「第1回熱帯植物園収穫祭」を実施、700名を超える市民の参加をいただきました。
 その後、「収穫祭」は毎年行われ、「平成24年第9回収穫祭」には1,000名以上の入園者で大賑わいとなりました。プレゼントコーナーで50年に一度の開花と言われるリュウゼツランの幼芽・西洋ワサビ・カンナの球根を受け取り、ジャガイモの詰め放題に人波は殺到し、開園以降初めての植物園の焙煎コーヒー前に行列ができました。舞台ではダイヤモンドキッズ・生涯青春クラブ・かいせい合唱団・巴太鼓ジュニア・函館マジッククラブの手品などの出演があり、多くの観客は楽しい一日を過ごしました。
平成23年第8回収穫祭
   
平成24年第9回収穫祭
平成24年第9回収穫祭
函館市長が激励に来園!
函館市長が激励に来園!
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(3)春節祭
 平成16年2月8日には、植物の芽生えの季節到来を共に喜び合い、旧正月を再認識し、子どもたちが各種行事に参加し、五感をもって春の到来を実感すると共に、冬期間の植物園の活性化を図ることを趣旨に、「第1回熱帯植物園春節祭」を実施しました。植物園内および前庭にて、桜の小枝プレゼント・餅つき・凧揚げ・民謡・エレクトーン演奏などを行い、雑煮・黄な粉餅・豚汁・焼きそばなどを無料にて提供しました。ボランティア83名、入園者974名と閑散期の2月としては、一日の最多入園者となりました。
 その後、「春節祭」は回を重ねるごとに入園者は増加し、「平成23年第7回春節祭」には、1,100名を超える入園者となりました。
  平成15年第1回春節祭
平成16年第1回春節祭
平成23年第7回春節祭
平成23年第7回春節祭
   
平成24年第8回春節祭 平成24年第8回春節祭
    平成24年第8回春節祭
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平成17年第2回クリスマスツリーコンテスト
平成17年第2回クリスマスツリーコンテスト
平成19年第3回クリスマスツリーコンテスト
平成19年第3回クリスマスツリーコンテスト
  (4)クリスマスコンサート
 冬期間の植物園の利用拡大を図ることを目的として、植物園の前庭をクリスマスツリーで飾って、「クリスマスツリーコンテスト」を行い、平成16年12月23日に「第1回クリスマスコンサート」を開催しました。温室内では「クリスマスコンサート」を開催するため、12月5日〜23日までを点灯期間としました。
 第1回〜第5回までは夕方に開催、「平成22年第6回クリスマスコンサート」からは入園者増を図るため日中の開催となりました。出演者は、安田ギター教室、遺愛中学校ハンドベル、函館市民オーケストラの皆さんで、好天にも恵まれ、353名の入園者で賑わいました。
 温室入口ではレモンティーの無料サービスとサンタに扮した職員が、のど飴のプレゼントをして入園者に喜ばれました。
   
平成22年第6回クリスマスコンサート
平成22年第6回クリスマスコンサート
平成23年第7回クリスマスコンサート
平成23年第7回クリスマスコンサート
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(5)花の市・子ども祭り
 ガラス温室の大改修のため、平成18年9月から休園していた熱帯植物園が平成19年4月27日(金)、リニューアルオープンしました。管理者である水道局は、腐食が進んだ温室の鉄筋を補強し、温室全体が見渡せる高さ2.5bの展望台を新たに設置しました。
 平成19年4月28日、29日には開園以来38年振りに大改装した熱帯植物園を市民と共に祝い、今後の充実発展を記念して、函館エコロジークラブ主催の「植物園オープン記念祭」が開催されました。
 花苗や風船のプレゼント、お楽しみコーナー、舞台演奏、体験コーナー、焼きそばの販売などが行われ、入園者は1,748名になりました。第2回の平成20年からは名称を「花の市・子ども祭り」として開催されています。
  新設の展望台
新設の展望台2
新設の展望台
   
平成23年第5回花の市・子ども祭り 平成23年第5回花の市・子ども祭り
平成23年第5回花の市・子ども祭り
   
平成24年第6回花の市・子ども祭り 平成24年第6回花の市・子ども祭り
平成24年第6回花の市・子ども祭り
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七夕飾り講習会
七夕飾り講習会
凧作り講習会
凧作り講習会
(6)各種講習会・学習会・展示会・作品づくり
 ガーデニングやフラワーアレンジメント、菊づくり、絵手紙、押し花、洋蘭などの各種講習会や小学生の夏・冬休み作品作りも回を重ねるごとに参加者も増え、年間実施回数は、40回以上になり、参加人数は、600名以上に上っております。
   
菊作りの会の菊花展
菊作りの会の菊花展
昆虫学習会
昆虫学習会

夏休み押し花作品づくり
夏休み押し花作品づくり
夏休み陶芸づくり
夏休み陶芸づくり
剪定学習会
剪定学習会
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(7)体験会
 熱帯植物園では、南国の花木の観賞やイベント参加だけではなく、熱帯植物園で楽しく学んでいただくために、幼稚園児から小中学生に遠足・写生会・体験学習・職場体験などに活用していただいております。
幼稚園児の遠足
幼稚園児の遠足
パイナップルを試食する園児たち
パイナップルを試食する園児たち
幼稚園児の稲刈り体験会
幼稚園児の稲刈り体験会
 
雑草取りのボランティアをする小学生
雑草取りのボランティアをする小学生
大きなバナナの房を収穫する中学生
大きなバナナの房を収穫する中学生
サルの餌づくり・給餌も体験
サルの餌づくり・給餌も体験
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   2.熱帯植物園の施設の充実

(1)園内の花々

ア.バナナの実が育っています
 バナナは幹が太くならなければ花は咲きません。そのために土壌を良くして大量の肥料を与えなければなりません。
 当クラブが、平成19年のリニューアルオープンに備え、バナナコーナーの古い土を花壇に移し、新しい土を入れました。そして多くの肥料と水を与えました。平成20年から毎年見事なバナナがたくさん実り、収穫祭や春節祭のイベントの折に来園者に試食していただいています。
  職員による土壌改良
職員による土壌改良
たわわに実ったバナナ
たわわに実ったバナナ
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パイナップルの試食会
パイナップルの試食会
  イ.パイナップル甘〜い! 植物園で試食会
 平成22年7月18日(日)、パイナップルの試食会が開かれました。同園で収穫された完熟パイナップルが来園者に提供され「甘くておいしい」と好評でした。当クラブは身近で親しまれる植物園をめざし、収穫された果実は来園者に随時提供しております。パイナップルは合わせて30株を飼育。実全体の大きさは、市販に比べて半分程度と小さいですが、甘さは抜群で子どもたちからは「もっと食べたい」とリクエストが出るほどの人気ぶりです。
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ウ.甘いビワが大好評!
 平成23年11月、果樹コーナーにある2本のビワの木に白い花が無数に咲き、翌年2月には200個以上の実ができました。3月には黄色く熟しました。濃い橙色に熟した実を入園者にプレゼント。
 試食した来園者は、「甘い!」と大喜びでした。写真は、皮をむく千歳市のお孫さんに微笑む函館のお婆ちゃんです。
  甘いビワが大好評!
甘いビワが大好評!
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収穫祭でコーヒーの試飲   エ.コーヒーの実、収穫!
 函館市熱帯植物園では、温室内で育てている「コーヒーの木の実」を収穫しています。コーヒーの実の種を乾燥させ生豆にし、イベントでコーヒーを振舞いたいという考えです。16本あるコーヒーの木は市民が寄贈し、平成19年〜20年にかけて園内に植え、23年春にすべての木から白い花が咲き6月に緑の実をつけました。赤い色に熟するのを待ち、平成24年5月から収穫を始めました。
 赤い実は見た目も色もサクランボのようで、果肉の中に1、2個の種が入っています。これを取り出し、水洗いした後に乾燥。コーヒー豆は生豆を専用の機械で焙煎することができます。7月上旬までにすべての実の収穫を終え、平成24年10月の「収穫祭」で風味の良いコーヒーを振舞い、多くの来園者に喜ばれました。

 
収穫祭でコーヒーの試飲
収穫祭でコーヒーの試飲
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オ.ハイビスカスの群生
 平成19年4月の熱帯植物園リニューアルオープンに向けて、熱帯植物の代表格ハイビスカス約100本を園内の正面入り口に、腐葉土と追肥、水を与えて植え替えしました。赤、白、黄色、橙、ピンクなど花径が10〜25aに及ぶものもあり、色とりどりに咲くハイビスカスの群生は、ハワイや沖縄の南国気分を味わせてくれます。
  ハイビスカスの群生
ハイビスカスの群生
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満開のダルマクンシラン
満開のダルマクンシラン
  カ.クンシランの群生地造成!
 平成17年春、池の周辺の一角にクンシランだけを植栽しました。広さ約3坪程の土地に腐葉土と鹿沼土を入れて掘り起こし、温室内のあちこちに植えてあった株を掘り起こし、株分けして植栽しました。毎年2月下旬から3月上旬にかけて、60数本の朱色の花が一斉に咲き出し、見事な群生地となっています。群生の中にはダルマクンシランや黄花クンシランもあります。池の一角が朱色の花で燃え上がっているようで、毎年、春一番を告げる花として、新聞に報道されています。
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キ.リュウゼツランが開花!
 50年に一度しか咲かず、開花後、やがて枯死してしまうと言われているリュウゼツランが平成24年3月14日に園内のサボテンコーナーで開花しました。
 咲いているのは高さ4.5bから上の部分で、中心部のめしべを囲むように黄色のおしべ5本が伸びました。その後、天井すれすれの8bの高さまで伸び、黄色一面に咲き誇りました。貴重な開花に多くの市民や観光客は連日、同園を訪れ職員を質問責めにしました。同園ではリュウゼツランの幼芽のプレゼントをしたり、希望者に双眼鏡を貸出したりしました。現在、花の後に、無数の幼芽が育ち、揺するとばらばらと落ちてきます。
  リュウゼツランの開花
リュウゼツランの開花
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ピンポンノキが満開
ピンポンの実
  ピンポンノキが満開
ピンポンノキが満開
  ク.ピンポンノキが満開!(平成24年5月20日)
 ピンポンノキは中国の南部が原産で、台湾からインドシナ、インドに植栽されています。アオギリ科ピンポンノキ属の常緑高木で、名前の由来は中国名の「頻姿(ピンポー)」で,その音から英名Ping-Pong tree になったようで、卓球とは無関係です。高さは10b以上にもなり、4月から5月ごろ、白い竹細工のような花を咲かせます。果実には1〜5個の黒色の種子が入っており、食用にされます。函館市熱帯植物園では開園以来これほどの満開はありません。来園者は解説板を見て、可愛らしい開花の様子に驚いていました。

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ケ.ブラシノキが満開!
 珍しいオーストラリア原産の植物として、平成19年に植栽したブラシノキの開花時期は通常5月中旬過ぎですが、函館市熱帯植物園では4月中旬から満開となりました。花が、ビン洗いのブラシにそっくりなことから名づけられた珍しい花です。
  ブラシノキが満開
リュウゼツランの開花
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平成15年当時の棚
平成15年当時の棚
  コ.ブーゲンビレアの花園!
 植物園のイベント広場にはワイヤーを張った棚があります。その下で各種講習会や体験会を開催しますが、晴天の日には直射日光が当たり苦痛を感じます。そこで平成19年の大改装の際、棚を吊り天井に変えてもらい、同じ棚の下にL字型にブーゲンビレアの苗木を植栽し、蔓を天井の上に這わせました。
 5年目にして棚全体をブーゲンビレアが覆い完全な日陰ができました。手製の踏み台も作成し、ブーゲンビレアをその踏み台から眺めると、まるで南の島のようです。そこにはピンクや紫色の葉が愛らしく夢のようなパラダイスの光景に、入園者は感動しています。
 
ブーゲンビレアの花園
ブーゲンビレアの花園
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サ.ペンギン舎から四季の花壇へ
 正面玄関を入ってすぐ左手に今はないペンギン舎がありました。そこを階段状の花壇にしようということで平成19年春、当クラブのメンバーが、5段の花壇をL字ブロックに並べて造成しました。
 四季折々の花を咲かせるように「四季の花壇」と名づけられ、手前にはコンクリート板を敷き詰め、あとで職員が、青と白の2色に塗装しました。春はチューリップ、ヒヤシンスの球根が咲き出し、パンジー、ビオラに続いて、夏は、マリーゴールド、マーガレット、秋には、コスモス、ヒマワリなどの花々が続きます。
ペンギンの跡1
ペンギンの跡1
ペンギンの跡2
ペンギンの跡2
四季の花壇へ変身
四季の花壇へ変身
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シ.オオギバショウ(別名:旅人の木)
 オオギバショウはマダカスカル島原産の木本で、茎から左右に規則正しく葉を出し、和名は「扇芭蕉」または「旅人の木」といいます。なぜ「旅人の木」というかについては、葉の根元に傷をつけると水が出てくるので、旅人がこれを飲んだのだとか、葉が二並列して一定方向に並ぶので、方角を知ることができたからだとも言われますが、定かではありません。
 平成19年4月の植物園リニューアルオープンに合わせて、植物園のメイン看板とすべく、約1bの苗を2本、将来を考え園内の一番天井の高い場所に植栽しました。平成24年11月現在、樹高は7bにも達しており、函館市熱帯植物園で一番の威厳を誇っているようです。

  オオギバショウ
オオギバショウ
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満開のエンジェルストランペット
満開のエンジェルストランペット
  ス.エンジェルストランペット
 イベント広場の左右に木立朝鮮朝顔(エンジェルストランペット)の古木があります。この木にたくさんの花を咲かせるには、追肥と水を十分与えなければなりません。
 真っすぐに伸びた枝を90度に折り曲げれば、さらに満開になることが分かりました。しかし、あまり枝を広げると舞台観賞の妨げになり、枝の下のウッドデッキのステージがべたつくという問題もあり苦慮しております。
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セ.その他の花々
水銀灯のハンキングバスケット
水銀灯のハンキングバスケット
芝生に中に出現した花々
芝生に中に出現した花々
温室入り口を飾ったプランターの花々
温室入り口を飾ったプランターの花々
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(2)園内の可愛い生き物たち

ア.サルの解説板の設置

 平成17年、サル山の歴史や主なサルたちの行動・性格などを写真入で説明した解説板を7枚作成して、サル山の手すりに設置し、平成22年4月には、録音した音声を使ってサル山の暮らしぶりなどの解説を始めました。見物するだけでは分からなかったサルの生態を知ることができ、サルたちへの理解が一段と深まりそうです。

イ.サルの餌の販売

 来園者からも要望があった「サルの餌販売」について平成17年7月より一日20袋限定で、100グラムの「モンキービット」を試験販売し、翌年の平成18年からは本格的に販売。NPOならではのアイディアによってサルの栄養状態の改善、入園者の喜び、餌代の節約、収入増など一石四鳥の効果を挙げることができました。
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ウ.サル山にモンキーツリーを設置!
 平成23年12月24日、サル山に菓子パン100個をつるした高さ3.5bのモンキーツリーを立てました。包んでいたシートの除幕式の後、木登りの経験のないサルたちはバランスを崩して落ちていましたが、木登りが得意な数匹は、餌を口に詰めるだけ詰め込んで、温泉に浸かりながらパンを頬張っていました。

  モンキーツリー
モンキーツリー
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猛暑に負けるな!
猛暑に負けるな!
  エ.氷や果物 サルにお中元!
 平成24年8月、暑さでぐったりしているサルたちに涼しんでもらおうと、果物をたっぷりつめた氷をプレゼントしました。職員がバナナやミカンなど果物5種類を詰めた氷2個、スイカなどを筏(いかだ)に乗せ、水風呂に浮かべました。水風呂を囲み1匹ずつ慎重に筏に渡ろうとするサルたち。多くは水風呂を恐れ、苦手にしていましたが、器用なサルたちは筏にたどり着いて我先に餌を奪い合い、やがて「ボスザル」が登場。警戒する多くのサルたちを追い払うと、氷を舐めながら果物を独り占めしました。このほほ笑ましい光景に観客からは大歓声で、植物園では「毎年続けたいと」と考えております。
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オ.空き池を亀の池に!
 平成16年春、水が漏れると言われて長年使用されていなかった池を改修し、市民から寄贈されたミドリガメを3匹放流しました。
 その後、亀の数は年々増え続け、現在は30匹以上にもなり、石の上で亀が両足を伸ばして日向ぼっこをしている様子を入園者がほほえましく見守っています。

  ミドリガメ
ミドリガメ
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ピンポンノキが満開
リスザルからセキセイインコの小屋へ
  カ.小鳥コーナーの新設!
 平成17年1月、市民から寄贈された十数羽のセキセイインコとオカメインコを病死したリスザルの小屋を改修して、飼育しています。
 餌台の上に鳥篭と餌・水を準備し、小鳥たちは広めの飼育小屋で自由に飛び回っています。
 温室内での小鳥たちのさえずり声が大自然の雰囲気を醸し出し心地良い感じです。最近は目の前での営巣活動に入園者も「かわいい」と言って見守っています。
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キ.こんにちはシマリスさん!
 函館市熱帯植物園に、新顔となる3匹のシマリスがお目見えし、子どもたちを喜ばせています。雄一匹と雌2匹で、いずれも平成23年春に生まれた子リスです。以前から、「植物園に小動物を!」という利用者の声が多かったことから、平成23年9月に雌一匹を、10月初めに雄と雌の二匹を購入して飼い始めました。幅、奥行き各90a、高さ約180aのケージは職員の手作りで、シマリスたちが中を元気に走り回れるように、桜などの木の枝や巣箱を配しました。


  シマリス
シマリス
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ク.ウサギを抱え「かわいい!」
 平成24年8月16日、ウサギ小屋が新築され、新しいミニウサギ2羽が仲間入りしました。ウサギは元気よく跳ね回り、子どもたちに喜ばれています。同園では4年前に飼っていたアライグマが死に、その跡の活用と「小動物とふれ合える場を!」という利用者の声に応え、ウサギ小屋へ作り直しました。小屋は、職員の手作りで、モルタル舗装や塗装を終え、隣には花壇や石垣積みの池も作り、池にはメダカなどを放しました。ウサギは体長20a前後で、どちらも雌です。
 来園者が自由に出入りしてウサギと触れ合うことができ、来園者はウサギの背中をなでたり膝に抱えたりしながら「ふわふわしていてかわいい」と愛くるしい姿に笑顔を見せていました。
死んだアライグマ
死んだアライグマ
ウサギ小屋は手作り
ウサギ小屋は手作り
仲間入りしたミニウサギ
仲間入りしたミニウサギ
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ホタル観賞会
ホタル観賞会
  ケ.『ホタル観賞会』かわいらしい光に歓声!
 平成20年6月10日の夜、ホタル鑑賞会が開かれました。植物園温室内で繁殖したヘイケボタルを見ようと多くの人が訪れ、かわいらしい光を間近に見物していました。
 当クラブが、平成16年度から温室内に造設した川「ホタルのせせらぎ」に幼虫を放して繁殖させ、平成17年から夜間観賞会を開いています。
 温室内で自然繁殖した幼虫のほか、函館市郊外で採取した成虫から生まれた卵をふ化させ、その幼虫300匹を放流して鑑賞会を開催しています。午後8時前から家族連れが来園し、草陰から放たれる可愛らしい光を見つけて歓声を上げていました。 
 また、ホタルやその餌となるカワニナの観察と学習、飼育の仕方を体験するため、ホタルの人材育成を目指して「ホタルサポート隊」を結成、対象は幼稚園・小中学生の希望の子どもたちで、保護者同伴で月1回の活動日に植物園に集まり熱心に活動しています。
 
ホタルサポート隊
ホタルサポート隊
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コ.200匹以上の鯉が登場!
 平成24年8月、水漏れしていた鯉の池が修復され、近郊の方から真鯉を200匹ほど寄贈されました。さらに、市民からの錦鯉5匹も加わり、植物園の鯉の池は大賑わい。餌をばら撒くと仲間の背中を乗り越えての争奪戦に入園者もびっくりです。

  鯉の池が大賑わい!
鯉の池が大賑わい!
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オオゴマダラのさなぎと幼虫
オオゴマダラのさなぎと幼虫
  サ.念願のオオゴマダラが羽化!
 国内最大の蝶オオゴマダラ(別名:新聞蝶)を飼育するため、何度かの失敗を経て、平成22年6月に沖縄から購入したオオゴマダラの幼虫が、やっと金色のサナギになり、7月下旬に無事、羽化して温室内を飛び回り、花の蜜を吸っては一休みしています。
 オオゴマダラの幼虫はホウライカガミを主食としていますが、植物園では数年前から園内で植栽しており、さらに平成22年8月に幼虫20匹を温室内のホウライカガミに放しました。
 
オオゴマダラの羽化
オオゴマダラの羽化
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シ.カブトムシの飼育
 夏、子どもたちに昆虫で人気のあるカブトムシを植物園で自然発生させ、プレゼントしたいという願いから、平成20年、大型水槽で試験飼育を始めました。結果的に奇形が半分以上発生し、原因は飼育槽が狭いということが判明しました。
 平成21年夏、英国人留学生が約1?の飼育箱を作ってくれました。マットは大野町のキノコ菌床栽培家から大量にいただき、翌年の平成22年から多くのカブトムシが産まれました。

  カブト虫のすみか作りに汗を流す留学生
カブト虫のすみか作りに汗を流す
留学生
 
カブトムシ
カブトムシ
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(3)その他の施設の充実

ア.フラミンゴからウッドデッキのステージへ


 平成15年春まで、温室奥には小さな池がありました。池の周囲は柵で囲まれ、その中にピンクと橙色の混じった美しいフラミンゴが15羽ほど飼育されていました。水鳥の糞は柔らかく完全に回収することができません。そのため温室内は悪臭が漂っていました。また、抜け毛もすべて回収できず、土壌に混在する悪循環が続いておりました。
 函館エコロジークラブでは、各種イベントを計画していましたので、舞台や展示スペースが必要でした。そこで、水道局(当時の管轄)と相談をしてフラミンゴは本州の動物園に譲渡し、池を埋めてウッドデッキのステージに改修することになりました。
 舞台では、イベントごとにフラダンスやバンド演奏、太鼓演奏、合唱、民謡踊り、松前神楽まで多種多様な催しを公開し入園者に喜ばれております。
 展示スペースでは、写真展、絵手紙展をはじめ昆虫標本展、アロマセラピー作品展、押し花展、グラスアート展、陶芸作品展など年中何かが展示されて入園者の啓蒙に役立っています。
 
温室内のフラミンゴ
温室内のフラミンゴ
工事中のステージ
工事中のステージ
   
舞台発表
舞台発表
絵手紙展
絵手紙展

イ.足湯の設置
 管轄の水道局が、以前から要望しておりました足湯を平成19年4月のリニューアルオープンに合わせ、入園者が自由に利用できる足湯を設置。屋根と風よけのついたあずまやがあり、サルたちと同じ湯の川温泉の源泉を利用した足湯で、冬場は市民や観光客の憩いの場となっております。

  温泉熱を利用した足湯
温泉熱を利用した足湯
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   3.植物園を支えて下さっているボランティアの皆さん
(1)植物園の大きな支え、「植物園活性化協力隊」の奉仕活動

 平成15年、植物園を市民と共に創っていこうという願いで、ボランティア団体、「植物園活性化協力隊」を組織し、現在も熱い支援を受けています。
 内容は、花の種蒔き、花苗の育成、挿し木、温室や花壇の手入れなど、園内全体の業務のほか、イベントのお手伝いなどで、月3回の活動日には10数名の方々が、奉仕活動に汗を流しています。現在の植物園にとって「植物園活性化協力隊」は欠かせない存在となっています。
  植物園活性化協力隊1
 
植物園活性化協力隊2
植物園活性化協力隊
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サルの餌作りに励む学生ボランティア
サルの餌作りに励む
学生ボランティア
  (2)学生さんのボランティア活動

 函館エコロジークラブが、平成15年に熱帯植物園の管理委託を受けて以来、函館大妻高等学校、函館大谷短期大学、函館短期大学、北海道大学水産学部などの学生さんが、熱帯植物園の年4回のイベント(花の市・子ども祭り、夏祭り、収穫祭、春節祭)に、課外活動としてお手伝いをいただいています。テント作りからサルの餌作り、焼きそば作り、花苗や果物・野菜販売など、毎回多くの学生さんが奉仕活動に力を注いでおり、周りのボランティアの方々に若さと元気をいただいています。 
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(3)自立支援ボランティアの活動

 平成24年8月から様々な理由で職を失った方に働く喜びを味わっていただこうという願いから、希望者が植物園で職員と一緒に活動しています。12月には3名の男女が週延べ4日間も働いています。

  ホタルの住処(すみか)作りに精を出す自立支援ボランティア
ホタルの住処(すみか)作りに精を出す
自立支援ボランティア
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老人大学のボランティア
老人大学のボランティア
  (4)函館短期老人大学生のボランティア活動

 毎年7月、函館のお盆の時期にもかかわらず、植物園で函館短期老人大学生の一日ボランティア活動が行われます。
 平成23年7月13日も80名近い老大生が植物園の前庭にある「四季の花壇」、プランターなどの雑草取りに汗を流して下さいました。お礼に金魚草の苗をプレゼントしました。
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(5)七飯町の池田農園・冨原果樹園さんらが「サルの餌」を無料で提供!

 平成15年、函館エコロジークラブが函館市熱帯植物園の管理運営を任された折に、約100頭のニホンザルの栄養と、経費削減に協力していただくため、七飯町の農園、果樹園の皆さんにお願いに行きました。
 池田農園、冨原果樹園さんが中心となって本宿農園、清香園、山内果樹園など七飯町の農園、果樹園の多くの皆さんが、ニホンザルの主食であるニンジン、ジャガイモ、リンゴなどを快く無償提供して下さり、多いときはトラック一杯のリンゴやニンジンをいただいております。また、函館市内のパン屋さんエスポワール、米麺の中新さんなどからも、ニホンザルの大好きな菓子パンや米麺などを無償提供下さり、感謝の気持ちで一杯です。
 熱帯植物園を陰ながら支え、大きな原動力となっていることは申すまでもありません。
  トラック一杯のりんごを無償提供(池田農園さんと冨原果樹園さん)
トラック一杯のりんごを無償提供
(池田農園さんと冨原果樹園さん)
 
本宿農園さん
本宿農園さん
山内果樹園さん
山内果樹園さん
 
清香園さん
清香園さん

エスポワールさん
エスポワールさん
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